所  信

 

 

 

公益社団法人新庄青年会議所

 

第55代理事長 小野 善弘

 

 

 

~はじめに~

 

 1949年、日本の青年会議所は戦後の焼け野原から「新日本の再建は我々青年の責務である」という高い志と使命感のもと運動が始まりました。その後、青年会議所の運動は瞬く間に日本全国に拡がり、1965年に日本で299番目のLOMとして新庄青年会議所が誕生しました。そして、本年新庄青年会議所は創立55周年を迎えます。これも偏に半世紀以上もの永きにわたり伝統と信頼を築き上げてこられました先輩諸兄をはじめ、行政、学校関係者、各種関係団体、地域の皆様の深いご理解と温かいご支援の賜物であります。心より感謝申し上げますと共に敬意を表する次第です。 この記念すべき年に、先輩諸兄が紡いでこられた伝統を継承しつつ、青年らしく自由な発想で躍動し、時代に即した運動を展開することが必要です。

 

さて、近年の日本は、地震や温暖化を起因とする異常気象などによる大規模な災害や、諸外国からの脅威、先の見えぬ混沌とした経済、少子高齢社会など多岐にわたる難題を抱えています。 このような時代だからこそ、私たち青年が先頭を切って乗り越えて行かなくてはなりません。青年会議所の掲げる理念「明るい豊かな社会の実現」は、長い青年会議所の歴史の中で先輩諸兄が懸命につないでこられた不変の精神であります。次世代を担う青年として、青年会議所運動を通じて成長し、次世代社会をリードするにふさわしい人財を数多く輩出することこそがこの理念を実現する道であると確信します。

 

 

 

〜会員の拡大と資質向上〜

 

 青年世代の減少、経済の停滞など多くの問題を抱える厳しい情勢の中、人材を発掘し、入会につなげることは容易ではありません。しかし、こんな時代だからこそ地域にとって、そして自己成長の場として青年会議所が必要であり、「明るい豊かな社会」を実現する為になくてはならない存在であると確信しています。志を同じうする者、その「同志」を得る為に、着実に魅力を伝播して参ります。そして、一人でも多くの方々に門戸を開き、共に成長する機会を創出します。

 

 今、新庄青年会議所は入会して間もないメンバーが半数以上を占めています。これは経験豊かな世代の多かった時代から、急激に新しい世代へと移り変わった時代の流れであり、新庄青年会議所だけではなく全国的にみられる傾向です。青年会議所は個人の自立性と社会の公共性のより高いバランスを求めていかなくてはなりません。より優れた運動を発信するために、今私たちは、個人の成長を図る時期なのです。人は他人から言われて行動しても成長しません。自らが前に踏み出さなくてはならないのです。踏み出すということは、よく考え、物事の達成に向けてあらゆる事を想像します。達成したいという思いが強ければ強いほど自ら率先して考えるであろうし、行動するはずです。この達成に向けたひとつひとつの事象の積み重ねが自らの成長へとつながるのです。

 

 

 

〜ひとづくり〜

 

 少子高齢化、核家族化、情報化、国際化などの急激な変化を受けて、人々の価値観や生活様式が多様化している一方で、人間関係だけでなく地域におけるつながりの希薄化などが見受けられ、古来より日本人が持ち合わせている人情や助け合いの精神など、人を思いやる心が欠如した無関心な社会へとつながる恐れがあります。地域に住まう一人ひとりが国や行政にまちづくりを任せるのではなく、自分たちの地域は自分たちで考え自分たちで創るという自立した考えを持ち、主体的かつ、能動的にまちづくりに参加していただけるように市民の意識を変革することこそが「明るい 豊かな社会の実現」を確かなものにできると確信します。そのためには、これからの未来を担う子供たちと私達大人が同じ想いを共有し、人を愛する心、故郷を愛する心が培われた魅力ある人財へと成長していかなければなりません。世代を超えた人と人との触れ合いにより、学びと共感を創造できる事業を展開して参ります。

 

 

 

〜まちづくり〜

 

 日本全体の人口における東京一極集中の度合いが世界的に見ても顕著であることは明らかであり、国連では、一国内の経済や政治機能を過度に一都市に集中させることは、都市と地方の経済、社会、環境をよりよくするのに得策ではないとし、一国内で、都市化がバランス良く進むように管理することがサステイナブルな開発に有益だとしています。私達の住み暮らす新庄もがみも例外ではなく、地域に帰ってくる若き人財が減少しています。地域に住まう人々に魅力を伝え故郷を愛する心を醸成することが必要であると考えます。自分が感じていなければ他人に発信することなどできません。当事者意識をもち、発信し共感することで人と人とがつながる持続可能なまちづくりを実現します。

 

 

 

〜組織進化と情報の発信〜

 

 JCプロトコルを遵守しコンプライアンスの強化を図った厳格な組織運営により、法令上の公益法人として存続させ、社会的信用を保ち続けなければなりません。また、入会の浅いメンバーが大半を占める中、やらされるのではなく、全員が役割とやりがいをもてる組織運営が必要であると考えます。

 

 そして、青年会議所の運動をより多くの方に理解し共感していただくために、様々なツールを使い情報を発信していきます。

 

また、日頃より防災・減災の意識を高め、万が一に備えておくことが必要です。災害や危機に対してより強いまちづくりと、地域諸団体との連携を常日頃から深め、非常時に備え準備をし、誰もが安心・安全に暮らせる災害に強いまちを実現します。

 

 

 

〜第48回新庄雪まつり〜

 

 新庄青年会議所でもっとも長い継続事業として紡いできた新庄雪まつりも、地域の方々に親しまれ本年で第48回を迎える運びとなりました。昨年は会場変更という大きな挑戦をさせていただきました。新たな可能性と多くの改善点が見え、本年は青年らしい自由な発想をもつ進化した雪まつりにすることが必要です。創始の想いを引き継ぎ、雪まつりに参加していただいた全ての方々に新庄もがみの魅力を感じていただける機会とし、雪を楽しみ好きになってもらえるよう事業を展開して参ります。

 

 

 

~55周年を迎えるにあたり~

 

創立から今日まで、多くの諸先輩方が高い志と熱い情熱をもって様々な運動を展開し、多くの方々から支持されてきました。私達は創立当初の目的や先輩諸兄の想いをこらからも伝え続けていかなければなりません。そこで、これまで支えて下さった方々へ感謝と希望溢れる記念事業の開催、そしてメンバーが一丸となりこれからの未来に向かって進むべき新たなビジョンを広く発信出来るような記念式典を企画・運営して参ります。

 

 

 

 

 

 

 

〜結びに〜

 

人は誰しもが限られた時間の中で生きています。何も考えなくとも、何も行動しなくとも時は過ぎ、一生が終わってしまいます。であるならば、後悔のないよう全力で行動を興し、挑戦し続けることこそが先駆者たる私達青年の責務であると考えます。「心が変われば行動が変わる、行動が変われば習慣が変わる、習慣が変われば人格が変わる、人格が変われば運命が変わる」今、自分が変わることで、かつてない未来を切り拓き創造するために邁進する所存です。先輩諸兄並びに会員の皆様の温かいご理解とご支援を賜りますよう心よりお願い申し上げます。