所  信

  

公益社団法人新庄青年会議所

 

第54代理事長 指村 隼人

 

                  ~はじめに~

 

 鳥海山や月山、神室連峰など高く険しい山々に四方を囲まれ、母なる川最上川が悠然と流れゆくこの地に、誇り高き志を持った青年が集い1965年「明るい豊かな社会の実現」を理想とし、新庄青年会議所は設立され本年で54年目を迎えます。半世紀以上の永きに亘り伝統と信頼を築き上げながら、先輩諸兄の熱い情熱と弛まぬ努力によって、青年会議所運動が継続され、その想いを受け継ぐ私たちは、歴史と伝統をしっかりと継承し、時代に即した運動を展開することが必要です。現代社会では、物質的な豊かさは手にすることができた一方で、人間関係の希薄化、少子高齢化問題や不安定な地域経済など、この地域は深刻な問題に直面しており、将来を担う子供たちへの負担はより一層大きなものとなっています。こんな先行きに不安を抱える現代だからこそ、様々な事業を通して地域との関わり合いを一層深め、信頼関係を構築することが大切です。次世代に向け私たちが多くの皆様と心と力を合わせ、互いに協力し合い、率先して物事に取り組んでいくことが更な明るい豊かな新庄もがみの実現へとつながっていくものと確信しています。 そして、未来へ希望をつなぐためにも、今を生きる私たち青年が、現状に満足せず情熱と気概を持って行動し、失敗を恐れず挑戦することが自分自身の成長への糧となり、更なる高みへ登ることへとつながります。また、これからの時代を築く礎として、地域の中の人たち自身が当事者意識を持ち、どうすればこの地域が元になるかを考え、JC運動を通して人がつながる仕組みをデザインしていくことで、持続可能な地域づくりができる新たなコミュニティが生まれます。そんな「コミュニティデザイン」から地域を再生するために、新庄青年会議所メンバー全員が心を一つにして活動し、地域住民、行政、企体が共に手をとり、人と共感、共創し、新たな価値観を生み出すことで、人々が新庄もがみや希望を感じられる未来を描きカタチをることが必要なのです。

 

                         〜地域の未来を共に描く同志の拡大〜

 

 私たちが住み暮らす新庄もがみでも人口の減少、少子高齢化などといった多くの問題を抱え、衰退の一途を辿っている厳しい情勢の中、共に活動する人財を発掘し、入会につなげることは容易ではありません。この地域に更なる活力を与えるJC運動を展開し続けるために、地域の未来を見据える志高き人財を発掘し、組織のリーダーとなりうる仲間を一人でも多く増やすことで、地域から必要とされる組織として、明るい豊かな社会の実現へ向けた運動を行っていきます。そして、多くの同志が増えることにより、互いの考え方や刺激が成長の源として、自分自身の成と組織の成長へとつながり、この地域の未来ビジョンを見据えた人財の育成へとつながると信致します。そのためにも、まずは私たち自身がJC活動を楽しく真剣に取り組み、メンバー一人ひとりが誰から見ても魅力的で、輝ける存在でなければなりません。その輝きが、多くの仲間との新たな出会いにつながるのです。全国的には、近年大きく会員増加に成功している青年会議所も多く存在しています。魅力ある人財を発掘し組織として拡大するために、日々の積み重ねと、これまでとは違ったアプローチを考え戦略的に取り組むことが大切であり、行動力と情熱をもって相手に伝えることで、JC運動への理解と共感を深めていくことが必要です。また、必ず入れる!入れることがその人のためになる!という気概と覚悟を持って会員拡大を推し進め、未来の魅力あるリーダーとなる人財の発掘を行います。

 

                              〜魅力ある人財の育成〜

 

 私たちJAYCEEが未来を担うリーダーとして、この地域のことを考え住み暮らす人々が元気に明るく暮らしてくためにも、JAYCEEとして青年経済人としても成長し続け、この地域を牽引する人財でなければいけません。近年、新庄青年会議所の現状を見ると経験かなメンバの卒により入会年未のメンバの割合が多くを占めており、経験の浅いメンバの育成が求められています。本来であれば、様々なリーダーの背中を見て学び経験し、青年会議所運動の意義やJCならではの教えを、役職を通して得る時間がありましたが、現在のように在籍年数の浅いメンバーが多くいるなか、今後の新庄青年会議所を主体的に牽引し、行動できる責任意識の高い人財の育成が必要であり、会員の資質向上が大切になります。そのためにも、まずは私たちが入会して活動している意義を感じなければいけません。この地域に根ざした運動を行うために、なぜ青年会議所が必要なのか、その意味を知り地域の問題や課題を抽出し、時に障害にぶつかりながら責任感を持って行動することで、己の環境を見つめ直し自らを大きく成長させる必要があります。その機会を成長の場と捉えるのか捉えないのかで機会の価値が大きく変わり、将来のリーダーとして成長していくためには、常に自ら行動を起こし、挑戦し続けていくことが必要となるのです。メンバー一人ひとりが、自己の成長を地域や会社や家族のために発揮し、地域を牽引できる存在になった時、地域に求められる魅力ある組織の発展につながっていくと考えます。

 

〜未来を担うひとづくりへの挑戦〜

 

 時代とともにコミュニケーションの形態が変化しても、思いやりの心を持ち相手と接することは、いつの時代も変わりません。まちづくりはひとづくりといわれるように、地域に住まう人の成長がなければ地域社会の発展もありません。私たちJAYCEEが地域社会を担う使命感を持って行動するために、「世のため人のためが自分のため」とした行動を通し、人や地域について考えられるひとづくりに努めてまいります。また、真のひとづくり、まちづくりは、人を愛し新庄もがみを愛する気持ちが根幹になければ行えず、地域を想う心こそがその活動や運動の原動力になっているはずです。そして、人と未来をつなぐひとづくりを行うために、地域コミュニティの人達が当事者意識を持ちこの地域を想う心を醸成し、地域再生のための一歩を踏み出す運動を行います。

 

〜共感、共創市民先導のまちづくり〜

 

 新庄青年会所は新庄もがみの地域展を目指し、協働のまちづくり、そして地域とのふれあいを大切に々な事を展してまいりました。本年も連綿と受け継がれてきた想いを継承し、進化させるために、「魅力あるまちづくりのために必要なことは何か?」を常に考え、各々が理想とする地域の未来ビジョンを明確に創造し、地域の方々と共有することで、地域の未来に夢や希望を持てる事業を行います。また、この地域に住み暮らしていると、地域の素晴らしい伝統・歴史・文化の価値が身近にありすぎて、その地域の良さや本当に価値あるるべきものに、づかずに生活していることが多々あります。無いものねだりではなく、今あるものの価値を見直し、市民一人ひとりが地域の持つ特源にりを感じかなを育むことが必要です。地域住民の意革し、新しい一を踏み出すために、この新庄もがみの魅力を新たな視点で掘り起こし、地域住民、行政、企業、他団体と想いを共感し、人と人との新たな繋がりを生み出す「コミュニティデザイン」によるまちづくり事業を行います。

 

〜組織進化と情報の発信〜

 

 組織とは人によって成り立っています。会一人ひとりが利他の精神を持ち活し、全会が共通の目的成に向け、一体となって突きむことでるぎない固な組織を創り上げることができます。そのためにも、厳格な組織運営なくしては組織を維持することは困難です。その厳格な組織運営を徹底し、目標達成のために、ルールと組織のシステムが効率的に運営されていることが、価値ある組織、そして信頼される組織へつながると考えます。もしかしたらJCのルルは、地域社会のルルと比べて、必ずしも率的といえるものではないかもしれません。しかし、ルルの内で合理化や率化をることにより、自分で考え、自分で判断するといった自律性をい、メンバ一人ひとりを成させることが可能です。また、青年会議所の魅力をより多く発信し共感していただくために、行政やメディアとの連携を強化し、ホームページやSNSといったあらゆる媒体を使い、運動発信を積み重ねJC運動に対する地域からの信頼へとつなげます。そして、本年は、JCI ASPAC(国際青年会議所 アジア太平洋地域会議)が鹿児島の地で開催されます。アジア太平洋地域の会が集う世界会に次ぐ模の国であり、この国際的な機会を有効に活用し、の交流、世界と地域の交流を通しての有益な情を行い、地域や自分自身を再認識し新たな学びとなるよう積極的に参加してまいります。

 

〜第47回新庄雪まつり〜

 

 先輩諸兄の想いを引き継ぎ、新庄青年会議所でもっとも長い継続事業として紡いできた新庄雪まつりも、本年で第47回を迎える運びとなり冬を代表するお祭りとして、新庄もがみ地域にも広く浸透し、地域住民に親しまれてきました。本年もまた「雪を楽しむ」という創始の想いのもと、地域住民、行政、企業、他団体と連携し、第47回新庄雪まつりを一年のただの通点としてではなく、永続的に続く雪まつりとなるよう進化し続けることが必要です。そして、新庄雪まつりを通し地域の新たな未来を切り拓くために、次世代据えたで地域全体を巻き込み、枠にとらわれない自由な価値を創造し、地域の新たな魅力や価値を様々な方々と共有することで、人と地域を変えていく雪まつりを展致します。雪まつりに参加して頂く多くの方々が、ここ新庄もがみの魅力を感じ楽しんで頂けるよう、無いものねだりではなく、今あるものの価値を見直し、地域の持つ特源にりを感じ、更なるが育まれる雪まつりとして、全ての方々と心を一つに新庄雪まつりを創り上げて行きます

  

〜結びに〜

 

 私はこの青年会所に入会し、々な学びをいただきました。多くの物事に触れ、多くの人と出会いりあうことで、私たちが住み暮らす地域の在るべき姿を考えるようになりました。明るい未来を創造していくためには、一人ひとりが他人事ではなく当事者としての意識を常に持ち、この地域に住まう人びとを想い、夢と希望を持つことから始めなければなりません。想い描くこの地域の未来を考え、実現するためには大いなる挑戦が必要なのです。創始の想いを継承し、JAYCEEとしての気概と誇りをもち、JC運動に可能性や価値を抱き、時代の先駆者として新たなる未来を切り拓くための変革へと挑戦してまいります。